セキュリティ
PHP Manual

はじめに

PHP は強力な言語そしてインタプリタであり、モジュールとして Web サー バーに組み込んだ場合でも、独立した CGI バイナリ として実行される場合でも、ファイルをアクセスしたり、コマンドを実行 したり、サーバーへのネットワーク接続を開くことができます。デフォル トでは、これらの機能を実行した場合、Webサーバー上でセキュリティ上の 問題を生じる可能性があります。PHP は、特に CGI プログラムを書く場合、 Perl や C より安全な言語となるように設計されています。コンパイル時 または実行時の設定オプションを正しく選び、適切なコードを書くことに より、必要な自由度とセキュリティの組み合わせを確実に提供することが できます。

PHP の使用法に多くの異なった手段があるように、PHP の動作を制御する 多くの設定オプションがあります。オプションの選択肢が広いため、PHP を様々な用途に使用することができます。しかし、このことは、これらの オプションとサーバー設定の組み合わせによっては、安全でない設定とな ることを意味します。

PHPの設定の自由度はそのコードの柔軟さにほぼ匹敵します。PHPは、シェ ルユーザコマンドを全て実行可能な完全なサーバーアプリケーションや 厳しく制御された環境で低リスクの簡単なサーバーサイドインクルードを 使用できるようなアプリケーションを構築する場合に使用することが可能 です。そうした環境の構築方法、セキュリティのレベルはPHPの開発者に大 きく依存しています。

本章は、安全に使用可能な異なった設定と条件の組み合わせについての説 明から始めます。続いて、複数のセキュリティレベルのコーディングにお ける複数の考慮事項について説明し、最後にいくつかの一般的なセキュリ ティ上のアドバイスを行います。


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PHP Manual