Smarty の構文解析を回避する

時々、Smarty の構文解析の対象にしたくないと望む、 もしくはそうする必要がある部分があります。 典型的な例としては、 テンプレートに Javascript や CSS コードが含まれるときです。 それらの言語が Smarty のデフォルトの デリミタ である { と } を使用するときに問題が発生します。

もっとも単純な解決方法は、Javascript と CSS コードをそれぞれファイルに切り分け、 それらにアクセスするために標準的な HTML の機能を使用する事で状況を回避する事です。

リテラルコンテンツを含めるには {literal}..{/literal} ブロックを使用します。 HTML エンティティの使用法と同様に、 {ldelim}{rdelim} あるいは {$smarty.ldelim} を使用して現在のデリミタを表示することができます。

単純に Smarty の $left_delimiter および $right_delimiter を変更するだけでも便利になることが多々あります。

Example 3.8. デリミタを変更する例


<?php

$smarty->left_delimiter = '<!--{';
$smarty->right_delimiter = '}-->';

$smarty->assign('foo', 'bar');
$smarty->assign('name', 'Albert');
$smarty->display('example.tpl');

?>

  

テンプレートはこのようになります。


Welcome <!--{$name}--> to Smarty
<script language="javascript">
  var foo = <!--{$foo}-->;
  function dosomething() {
    alert("foo is " + foo);
  }
  dosomething();
</script>