名前

svn delete — 作業コピーやリポジトリから項目を削除します。

書式

svn delete PATH...
svn delete URL...

説明

PATHで指定された項目を、次のコミットでの削除準備をします。ファイル (と、まだコミットしていないディレクトリ) は、直ちに作業コピーから削除されます。このコマンドはバージョン管理外のものや、修正されているものに対しては動作しません。--force スイッチを使えば、この動作を変更できます。

URL で指定された項目は、直接コミットを発行する形で削除されます。複数の URL は不可分コミットされます。

別名

del, remove, rm

変更対象

ファイルに対して実行した場合は作業コピー、URL に対して実行した場合はリポジトリ

リポジトリアクセス

URL に対して操作した場合のみ

オプション

--force
--force-log
--message (-m) TEXT
--file (-F) FILE
--quiet (-q)
--targets FILENAME
--username USER
--password PASS
--no-auth-cache
--non-interactive
--editor-cmd EDITOR
--encoding ENC
--config-dir DIR

作業コピーからファイルを削除するのに svn を使うと、ファイルのローカルコピーが削除されますが、リポジトリからは単に削除準備がされるだけです。次回コミット時に、ファイルはリポジトリから削除されます。

$ svn delete myfile
D         myfile

$ svn commit -m "Deleted file 'myfile'."
Deleting       myfile
ファイルのデータを送信しています .
リビジョン 14 をコミットしました。

URL を削除しますが、即時実行のため、ログメッセージを指定する必要があります。

$ svn delete -m "Deleting file 'yourfile'" file:///tmp/repos/test/yourfile

リビジョン 15 をコミットしました。

この例は、作業コピーに修正があるファイルを強制削除する方法です。

$ svn delete over-there 
svn: 修正されているリソースに対し、制限のある操作をしようとしています
svn: この制限を無効にするには --force を用いてください
svn: 'over-there' にはローカルで修正が加えられています

$ svn delete --force over-there 
D         over-there