前提要件

symfonyをインストールする前に、すべてのソフトウェアがインストールされ正しく設定されているかを確認する必要があります。 時間をかけてこの章をよく読み、設定を確認するために必要な手順に従ってください。 このことによって今後の時間が節約されます。

サードパーティのソフトウェア

最初に、お持ちのコンピューターにWeb開発作業をしやすい環境があるのか確認する必要があります。 最小要件として、Webサーバー(たとえばApache)、データベースエンジン(MySQL、PostgreSQL、SQLiteもしくはPDOと互換性があるデータベースエンジン)とPHP 5.2.4以降のバージョンが必要です。

コマンドラインインターフェイス

symfonyフレームワークには作業を自動化する多くのコマンドラインツールがセットになっています。 Unix系OSユーザーであれば、安心して使えます。Windowsシステムを稼働させている場合でも動作します。 しなければならないことはcmdプロンプトでいくつかのコマンドを入力するだけです。

Note UnixシェルのコマンドはWindows環境で重宝します。 Windowsでtargzipもしくはgrepのようなツールを使いたいなら、Cygwinをインストールしましょう。 冒険好きな人はMicrosoftのWindows Services for Unixを試すのもよいでしょう。

PHPの設定

PHPの設定は異なるOSのあいだはもちろんのこと、異なるLinuxディストリビューションのあいだでさえ大きく異なるため、PHPの設定がsymfonyの最小要件を満たしていることを確認する必要があります。

最初に、組み込みの関数であるphpinfo()を実行するもしくはコマンドラインからphp -vを実行することで、バージョン5.2.4以降のPHPがインストールされていることを確認します。 異なるPHPの設定ファイルが2つ存在する可能性があることに注意してください。 設定ファイルの1つはコマンドライン用、もう1つはWeb用のものです。

それから、次のURLでsymfonyの設定チェックスクリプトをダウンロードします:

http://sf-to.org/1.4/check.php

スクリプトを現在のWeb公開ディレクトリのルートに保存します。

コマンドラインから設定チェックスクリプトを立ち上げます:

$ php check_configuration.php

PHPの現在の設定に問題がある場合、コマンドの出力結果は修正する対象と方法のヒントを示します。

ブラウザからもチェッカーを実行して問題があれば修正すべきです。 なぜなら、これら2つの環境用の異なる設定内容を持つphp.ini設定ファイルがあるからです。

NOTE 後でWeb公開ディレクトリのルートからファイルを削除するのをお忘れなく。